さて、本日の弊メルマガはワインの入港。
https://bit.ly/4bNh5ql
もちろんメルマガの執筆は当店ソムリエによるものですが、
久しぶりに私も(薄く)語れる内容となっておりますので本編とは別にお送りします!
と申しますのも文中に出てくるワインの入庫の立会。
それは私が担当しているからです!
奇しくも現在もフランスにワインを発注しているところでして。
というのも当店の人気ワインであるシャトー・ラ・ジョンカード白ラベルの在庫が昨年末より大量に売れ在庫切れに!本来は在庫切れ前に次のワインが到着していないとまずいのですが、
ありがたいことに人気急上昇であれよあれよと在庫切れ。当店の場合は直接現地シャトーに発注をかけ直に仕入れております。
ところがどうもフランスの港の方でストライキがありスケジュールに乱れがあるとか。
1年前も同じ事を書いたような・・・春闘みたいな感じなんですかね。
1日おきに4時間の作業停止や時間外労働の停止などで港が閉鎖される日もあるそうです。それにともない港が混雑し、コンテナの搬入や引取が困難で輸出の予約も苦労しているとか。また以前ブログに書いたスエズ運河の通行再開もまだの様子。ガザ停戦により紅海情勢は沈静化に向かっているもののまだ安全状況が確保できないとか。
いずれにしても私の担当は日本にワインが到着して倉庫に搬入される所からなので、できることはないのですが。
さてこのようにして日本に到着し、税関を抜け倉庫搬入!となった時にはいつも当店では倉庫まで行ってコンテナ開封の瞬間から立ち会います。コンテナをロックしてる鉄(アルミ?)の棒を倉庫の方が鉄のハサミで切るところをビデオに収めます。ワインに破損があった場合、保険を請求するのですがその際に輸送中に割れたぞ!という証拠にするためです。実際にビデオまで提出したことはないですが揉めた時に役立つかもしれません。いずれにせよしっかりと確認することが大事です。
そしてコンテナ開封。
メルマガにあるように温度の状態をチェックするのはもちろん、
積み方もチェックします。不思議な積み方をしている場合等はきちんとチェックして先方へ伝えます。日本人は細かいと思われるかもしれませんが、箱に足跡がついていたりするのは御愛嬌として、潰れやすいBag In Boxなどを下の段に積んでいたりすると一番下の箱が潰れたりして破損することもあります。実際にありました。また全てパレットに積んでもらうように依頼したにもかかわらず、パレットに積まれてない回もありました。
パレットに積まれていないと、倉庫の方が一箱ずつ手降ろしをしないといけなくなります。そうなると作業時間がかかってしまい、コンテナの返却時間が遅れます。そうなると延滞料金が発生するのです。もちろん倉庫の方の作業料も。
倉庫の方がパレットごとリフトで降ろしている間、私は暇かと言うと、一応たまに写真を撮ったりしています。ワインという割れ物の関係上、リフト作業はなかなか緊張感がありますが、そこは慣れた倉庫の方がテキパキと作業を行っていきます。
そして箱数をチェックしつつ届いたワインをチェックします。まれにラベルのデザインが変わっているものも。先に言っておいてほしいところですが。実際には箱の中のワインを全部出してチェックする訳にもいかないので外からみて破損しているワインがないかを確認します。前述の下の方に積まれたBag In Boxや、端っこに積まれた箱がコンテナに積まれる際にリフトで損傷したものなど、まれに破損しているワインがあることもあります。それらはしっかりと写真に収めて報告します。
まれに12本入りの箱に11本しか入ってない事などもあり、もっともそれを荷下ろし時に見つけるのは偶然ですが。当初発注した箱数と異なる場合もあります。前回は6箱(36本)少なかったです。なんで?
大体コンテナからパレットを下ろす作業は30分以内で終わります。
断熱材も破れていないかもチェックします。
とはいえ、あれだけの量が遠くヨーロッパから届くというのは確かに大変な事ではあります。しかもワインは瓶ですし。宅配でもたまに破損が起きることがあるのですが、それより長い距離を揺られ無事に届くというのはすごい事ですね。